膝が痛い・腫れている・曲がりにくい!
最近歩くと膝に痛みが出る!腫れてる!曲がりにくい!などの症状が出ていて、病院に行っても整形外科的テストで異常が出ない方!もしかしたらお腹が原因かもしれません!
整形外科的テストとは?
Anterior Drawer test(前方引き出しテスト)
(感度:55~90% 特異度:85~100%)
このテストは、前十字靭帯の損傷を調べるテストです。
- 患者さんは背臥位に
- 膝関節を90°屈曲し、脱力してもらう
- 脛骨を把持し、前方に引き出す
健側と比較して前方に大きく引き出された場合、陽性です。
後十字靭帯が損傷していた場合、脛骨が後方へ落ち込むsagging徴候がみられます。
この状態で前方引き出しテストを実施すると、もともと後方に落ち込んでいた脛骨が大きく前方へ移動するように感じてしまうため、注意が必要です。
Lachman test(ラックマンテスト)
(感度:65~95% 特異度:90~100%)
このテストは、前十字靭帯の損傷を調べるテストです。
- 患者さんは背臥位に
- 膝関節を20~30°屈曲し、脱力してもらう
- 脛骨を把持し、やや外旋させながら前方へ引き出す
健側と比較して前方に大きく引き出された場合、陽性です。
Posterior Drawer test(後方引き出しテスト)
(感度:95% 特異度:95%)
このテストは、後十字靭帯の損傷を調べるテストです。
- 患者さんは背臥位に
- 膝関節を90°屈曲し、脱力してもらう
- 脛骨を把持し、後方に押し込む
健側と比較して後方に大きく押し込まれた場合、陽性です。
Mc Murray’s test(マックマレーテスト)
(感度:95% 特異度:85%)
このテストは、半月板の損傷を調べるテストです。
- 患者さんは背臥位に
- 膝関節を屈曲・外旋・内反位にする
- 関節裂隙を触診しながら、膝関節に軸圧をかけ伸展していく
- 次に膝関節を屈曲・内旋・外反位にする
- 関節裂隙を触診しながら、膝関節に軸圧をかけ伸展していく
進展していく時に痛みが出現した場合、陽性です。
屈曲・外旋・内反位から伸展したときの痛みは内側半月板、屈曲・内旋・外反位から伸展したときの痛みは外側半月板の損傷が、それぞれ疑われます。
お腹と膝の関係
(画像:医学書院 アナトミー・トレイン 第3版 より引用)
お腹の中の筋肉(腸骨筋)から太ももの内側の筋肉(内転筋)を通って膝の内側(大腿骨内側上顆)までのラインが伸びています!
後方も太ももの内側の筋肉(内転筋)を通って膝の後ろ(膝窩筋膜)にラインがつながっています!
アナトミーラインとは
筋肉同士は筋膜で繋がっており、筋肉単体で機能するのではなく、機能的に統合され連続体として全身に影響を与え、一つの筋肉が硬くこわばると、そのライン上や交差するライン上の筋肉も硬くこわばりが起こりやすくなります。
関連記事はこちら一緒にお読みください(^▽^)/
お腹を柔らかくしよう!
- 仰向けになります
- 両膝を立てます
- 骨盤の内側に四本の指を入れていきます
- 骨盤から少し内側に向けてはがしてあげます
- 痛みが出やすい所なのでゆっくりと行って下さい
まとめ
膝の痛みは整形外科的テストで異常がなければ膝に原因がある事は少なく周りの筋肉や筋膜などが硬くなり痛みを出す事が多いです!
無理やり伸ばしたり、スポーツなどを続けると膝に水が溜まったり、かばって歩行がおかしくなると違う場所にも負担がかかり痛みを出します!
そうならない為にも早めのケアをおすすめします!
歩けなくなると日常生活がかなりきつくなりますよ!(-_-;)
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント